神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

真鶴 12匹が 「さくらねこ」 に 町内有志通じ不妊去勢手術

社会

公開:2017年12月1日

  • X
  • LINE
  • hatena
手術後の猫を放すメンバーの村田さんと宮澤代表(11月22日)
手術後の猫を放すメンバーの村田さんと宮澤代表(11月22日)

 真鶴町の有志団体が11月中旬に12匹の「TNR」活動に取り組んだ。野良猫の捕獲(トラップ)、不妊去勢手術(ニューター)、元に戻す(リターン)の頭文字を表しており、町内でまとまった数が実施されるのは珍しい。活動の主体になっているのが「まにゃづる」(宮澤愛子代表)。3年ほど前に発足し、猫と人とのより良い共存を目指して講演会やアート展示などのイベントを開いてきた。

 半島内では野良猫に餌を与える人が複数いる一方で、住宅街では猫避けのペットボトルを並べた家もあり、猫との隔たりも感じさせる。まにゃづるのメンバーによると、仔猫がビニール袋に入れられ、ゴミ捨て場に放置された事もあったという。まにゃづるではこれ以上野良猫を増やさないために、猫の多い公園でTNRを計画。「手術後の猫が元の場所に戻れば、自分たちの縄張りを守るので他からの野良猫の流入も防げる」というのが宮澤代表(56)の考えだ。イベントでの収益金とともに、役場を通じて公益財団法人の助成金も活用し、隣市のNPO「おだわらねこ」の協力で捕獲用のカゴを用意した。まずは小田原の動物病院に運ばねばならないが、肝心の捕獲は雨天とのにらめっこが続いた。猫は空腹にならないとカゴに入らないため、餌やりを控えるよう、また捕獲期間中は飼い猫を外に出さないよう近隣にチラシを配ったり、タヌキが入らないよう注意する必要もあった。メンバーが何度も現場に通い続け、先月22日までに手術を受けたのはオス5匹、メス7匹。手術中に片耳に切り込みを入れ、それが桜の花びらに似ていることからメンバーは「さくらねこ」と呼んでいる。

 メンバーによると町内には野良猫が増えている場所や飼い過ぎとも言えるケースがあるという。メンバーで元町議の村田知章さん(43)は「可愛がって餌を与えるだけでなく、糞の後始末や不妊去勢手術などの面倒もみるべき。本来ならTNRはやりたくないが、猫と仲良く暮らすためには誰かがやらねば」と話していた。
 

手術済のV字カット
手術済のV字カット

箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6

宇宙に輝く「勝俣隆」

宇宙に輝く「勝俣隆」

箱根出身・功績たたえ小惑星に命名

5月1日

蘇るか彫刻の祭典

真鶴町

蘇るか彫刻の祭典

来年の五輪に合わせ、今秋にも公開制作

5月1日

創始者が一万円札に

創始者が一万円札に

箱根温泉供給(株)のルーツ「耕牧舎」創立

4月19日

漫画でわかる土肥実平

漫画でわかる土肥実平

 武者行列で初配布

4月19日

湯河原の由来も万葉集

湯河原の由来も万葉集

「令和」に驚きと期待

4月5日

「あかり」大槌町に出張

湯河原明店街マスコット

「あかり」大槌町に出張

復興中の末広町商店会と交流

4月5日

あっとほーむデスク

  • 5月1日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 1月25日0:00更新

箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2019年5月1日号

お問い合わせ

外部リンク