三沢川 親水整備区間を延長へ 来月から工事着手
神奈川県横浜川崎治水事務所はこのほど、菅地区を流れる三沢川の親水区間の延長整備を来年1月に着手する方針を示した。完成すれば自然型工法を施した親水区間は500メートルにも及ぶ。3面コンクリート護岸の河川でこうした大規模な整備が進むのは県内では数少ないケースという。
三沢川は町田市小野路を源流に稲城市や麻生区を流れ、多摩区布田付近で多摩川に流れ込む。かつては「あばれ川」と呼ばれるほど、水害を繰り返してきた。周辺の市街化に伴い、昭和30年代から50年代にかけて改修工事が進んだ。菅付近では川の3面をコンクリートで覆う護岸整備が進み、治水対策と引き換えにかつての水辺の面影はなくなった。
今回、親水区間が延長されるのは菅2丁目にある天宿橋付近。昨年4月に親水広場や250メートルに渡って親水区間が整備された。今回の整備では上下流に渡って250メートルの区間に着手し、総延長500メートルまで延伸する計画。これまでの整備と同様、水際に多孔質ブロックを設置し、植生の定着化を図る。既存の整備区間ではオギやミゾソバなどの植生が定着し、ドジョウやオイカワなどの魚も整備前よりも増加しているという。
総事業費は2500万円。同事務所によると、3面護岸の都市河川でこうした規模で親水整備が進むケースはほとんどないという。同事務所では来年3月中に完成させたい方針。
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5月3日
4月26日