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多摩区の演劇少年少女 大きな舞台で落語に挑戦 伝統文化学び、笑い届ける

教育

公開:2024年5月3日

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昨年のクリスマス寄席に参加したメンバーら=スクール提供
昨年のクリスマス寄席に参加したメンバーら=スクール提供

 多摩区に拠点を構える演劇スクールに所属する小学3年生から高校1年生までの子どもたち6人が5月12日(日)、ラゾーナ川崎プラザ(幸区)で行われるイベントの中で、大舞台での落語の高座に挑戦する。指導する岸部哲郎さんは「さまざまな経験を重ね、自分の引き出しの一つにしてほしい」と、子どもたちの成長に期待を込める。

 出演するのは、室田明香さん、森貴弥さん(ともに高校1年)、藤井仁愛さん(生田中2年)、吉田うたさん(南生田小5年)、染羽りんさん(同小3年)、藤井穏笑さん(生田小3年)。『からぬけ』『だくだく』といった古典を披露する。6人は普段、多摩区西生田にある演劇スクール「IKUTAアクターズスタジオ」で演技と表現を学んでいる。スクールでは稽古の一環として落語や漫才なども練習に取り入れており、成果を発表する場として、自主公演の他にも地域のイベントに出演してきた。メンバーの染羽さんは「昔の言葉や難しい話を学べて友達に自慢できる。いろいろな人に見てもらいほめてもらえて人気者になったみたい」とにこり。吉田さんは「一人で出なくてはいけないという責任感が好き。自分だけの力で笑ってもらえたらうれしい」と演劇とは異なる魅力を語る。

 そんな中、昨年12月に同スクールが主催したクリスマス寄席で、子どもたちの高座が今回のイベント『ママ&キッズのあこがれお仕事体験フェスタ』の主催者である市民団体「ミライアルかわさき」の目にとまった。立派に落語を演じる姿に感銘を受け、イベント内のステージ出演を打診。6人は初めて大きな舞台での高座を務めることになった。古典落語『佐々木政談』を披露する室田さんは、「子どもが落語をすることに面白味があると思う。大舞台で子ども落語の存在を広めたい」と意気込みを語る。

緊張も経験に

 4月24日には、哲郎さん・知佐子さん夫妻がオーディションを実施。初めて依頼を受けて落語を披露するとあって、噺の完成度、子どもたちの思いの強さや技量を測った。声量などのほか、一人で複数の登場人物を演じる中、会話が成立しているかどうかという観点で審査。無事、全員が合格ラインを超え、当日の舞台に立てることになった。哲郎さんは「頑張ったり緊張したりするプロセスが大切。いろいろな経験を重ね、表現を深めてほしい」と思いを語った。

 同イベントは親子を対象に、仕事と健康をテーマに開催。出演は午後1時から45分間。無料。当日参加可、予約すると前列で観覧可。イベント問い合わせは【メール】miraiallkawasaki@gmail.com。

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