全国的に流行をみせる子どもの夏風邪の一種であるヘルパンギーナ。川崎市内で患者が急増し、川崎市は先月17日に流行発生警報を２年ぶりに発令した。市健康福祉局では、更なる流行防止のため、手洗いやうがいなどで予防の徹底を訴えている。
流行状況を示す市内96の定点（医療機関）あたりのヘルパンギーナの患者数は、第29週（７月14日から20日まで）で10・52人。前週の６・27人を大きく上回り、定点あたりの流行発生警告基準値である６人を２年ぶりに超えた。
ヘルパンギーナは夏風邪の一種でウイルス性の感染症。毎年７月中旬から下旬にかけてピークになる。今年は全国的にも流行している。市によると「ヘルパンギーナは、麻疹・風疹などと違い、定点以外の病院では報告義務がないため、全体の患者数はもっと多い」という。
患者の約９割が５歳以下で１歳〜３歳が中心。ウイルスが手を介して口に入り、患者の咳やくしゃみなどで感染する。２日〜４日間の潜伏期間をおいて、のどの奥に白い水疱疹が出て、のどに痛みを生じる。38〜40度の高熱がでるため、脱水症状に陥る危険がある。
予防方法は、手洗いやうがいが有効だが、タオルやおもちゃなどにも付着している可能性もあるので集団生活での共用物には注意が必要になる。
市健康福祉局の担当者は、今後も増加する可能性があることから「小さな子どもがいる家庭は特に外出後や、食事前、トイレの後などの手洗いを徹底して、感染予防に努めてほしい」と話している。
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