川崎市消防局 重大違反施設を公表へ 10月から、市ホームページで
川崎市消防局は、不特定多数の人が出入りする施設のうち消防法に重大な違反のある建物や店舗の名称を今年10月1日から市のホームページで公表する方針を示した。これは2012年に広島県福山市で7人が死亡したホテル火災を受けてのもの。
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違反公表の対象となる施設は、映画館、遊技場、レストラン、病院など市内にある30以上の業種。公表対象項目は、設置義務があり重要な設備と位置づけられている「屋内消火栓」「スプリンクラー」「自動火災報知設備」の3点。いずれか1つでも未設置の場合は重大違反とみなし、改善されたことが確認できるまで公表する。ただし、故障や設置数不足などの「部分的な違反」に関しては公表しない。公表する内容は、建物名称、所在地、違反指摘事項など。
市消防局では、施設への立ち入り検査を定期的に行っており、これまでも違反があった場合などは是正指導などをしている。公表までの流れは、立ち入り検査結果を違反施設へ通知した日から14日経過しても改善されていない場合。担当の同局査察課では「市民の皆さんに情報を提供することで、違反している施設を利用するかどうかの判断材料にしてもらうことが公表する目的の一つ」と話している。
重大違反は現時点4件
公表対象となる施設数は7月25日現在、市内で4244件。立ち入り検査は3年に1度を目途に順次行われ、現時点で重大な違反があるとされる施設は4件あった。公表には至らない部分的な違反があった施設は対象の3項目と合わせて125件に上るという。
また、公表対象の3項目以外にも非常口付近に物品が置いてあるケースなどの消防法違反も多く見られるという。
消防局査察課では「そうした違反施設の事業者らには、即時改善などの指導を行っていき、防火に関する自主管理を徹底してもらう」としている。
違反施設に関する情報は、川崎市のホームページ(www.city.kawasaki.jp)内で10月1日から確認できる。
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