今シーズンで最後となるナショナルバスケットボールリーグ(NBL)が9日に開幕し、川崎市内に練習拠点を置く東芝ブレイブサンダース神奈川(東芝BT)が2連勝と幸先のいいスタートを切った。NBLと天皇杯の2冠制覇をめざし、北卓也ヘッドコーチが意気込みを語った。
2年前はリーグと天皇杯の2冠を達成したものの、昨シーズンは無冠に終わった東芝BT。「連覇を目標に掲げファンの期待も大きかった。終盤になって主力選手のケガが続出し、選手層を維持できず、本来の実力が出せなかった」と北ヘッドコーチは振り返る。
最後のNBLは来年5月まで、12チームが5回戦総当たりでレギュラーシーズンを戦う。地元「とどろきアリーナ」での初戦は10月30日(金)、31日(土)のサイバーダインつくばロボッツ戦。好調をキープして地元ファンの期待に応えたいところだ。
そこで今シーズンの鍵を握るのがチームワークの向上。「昨シーズン終盤は新人選手が経験を積むことができた。新人選手と新加入の選手、主力選手が上手く融合すれば戦術の幅も広がる」。と北ヘッドコーチ。「ディフェンスをしっかりして、カウンターからのスリーポイントシュートで点数を重ねたい。走り負けずスピードのある試合でファンに面白いバスケを見せたい」と意気込む。
国内のバスケットリーグを巡っては、国際バスケットボール連盟(FIBA)の勧告を受け、2つのトップリーグを統合し、16年秋から「Bリーグ」を発足させる。
Bリーグは3部制で1部は18チーム3地区制で行われる。東芝BTは実力やホームアリーナの収容人数、年間売上収入などの条件をクリアし、1部中地区への参入を決めた。
北ヘッドコーチは「この時期に1部参入が決まったのは嬉しい。とどろきアリーナでの試合も来季は大幅に増えるので、より市民に密着したチームになる」と話している。
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