全国の住宅地と商業地の公示地価(今年1月1日時点)が、国土交通省から先月発表され、多摩区では向ヶ丘遊園駅前など商業地の対象5地点全てで上昇。川崎市は7区全ての平均変動率(前年比)が住宅地で3年連続、商業地で4年連続上昇した。
商業地最高は68万円
多摩区では住宅地35地点、商業地5地点の価格が示され、住宅地の最高値は「登戸新町52番3」の31万円で、対前年の変動率は3・7%増。商業地では「登戸2736番5」の68万2千円で4・1%増だった。
平均の価格と変動率は、住宅地が21万6800円で1・1%増、商業地は39万9200円で1・9%増といずれも上昇傾向だった。
区内の現況について、(株)カワサキ不動産の向ヶ丘遊園本店は「土地が平坦で利便性が高い傾向の南武線沿線は、価格があまり下がらず安定している」とし、「区画整理をしている向ヶ丘遊園駅、登戸駅周辺は物件の需要があり、価格も区内の相場に比べると高く、上昇傾向にある」と分析する。
川崎市内では住宅地185地点、商業地55地点の価格が示され、平均の価格と対前年の変動率は住宅地25万3900円(1・1%増)、商業地62万3400円(3%増)だった。
神奈川県内の市区町村と比較すると、平均価格は中原区の住宅地が35万4800円で県内1位、商業地では幸区が89万6500円で2位。平均変動率は中原区の商業地が4・1%増で2位、高津区が3・9%増の3位と上位に入った。
公示地価は都市計画区域などから選ぶ標準地の1平方メートルあたりの価格で、不動産鑑定士が算出。地価公示法に基づき国交省が毎年1回発表し、土地取引や公共事業用地の買収などで参考にされる。今回、県内の標準地は前年比226地点増の1747地点だった。
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