県内の活動を対象にした「かながわ子ども・子育て支援大賞」の審査が行われ、多摩区商店街連合会(安陪修司会長)が特別賞に輝いた。141の協賛店と公共施設3カ所、多摩区が連携し、2007年から子育て家庭に独自サービスを提供し続けている。
10回目の今年は、事業者や団体29件が応募。先月の表彰審査会で20組が活動内容を発表し、決定した。川崎市内の受賞は1組のみ。
地域の子育て家庭を応援しようと、多摩区商連は区と協力し「子育て支援パスポート」を発行。18歳未満の子どもがいる家庭と妊娠者を対象にカードを配布し、ステッカーが張られた協賛店で提示すると、割引やさまざまなサービスが受けられる仕組みだ。
1万5千枚近くパスポート発行
区商連(13商店会)の141店舗に加え、生田緑地内の日本民家園、宙と緑の科学館、岡本太郎美術館の3施設が参加している。パスポートは初年度に2129枚、今年3月まで計1万4763枚を発行した。
関連した取り組みとして、区商連は09年から5年間、子育て家庭対象のプレミアム商品券を発行。15%分のサービスをつけた商品券を販売し、各回とも即完売する反響だった。
安陪会長は「サービス内容を変えながら続けてきて、区内で浸透しつつある。お店側としては、パスポートを通じて買い物客、子どもに気軽に声をかけられるようになった」と手応えを話す。一方で「区商連への加盟店や、協賛してくれる仲間をもっと増やして、この取り組みを広めていく。集客も強化するきっかけにしたい」と課題を挙げる。
受賞団体は特別賞1件のほか、大賞1件と奨励賞5件、草の根賞3件が県内企業や団体の活動から選ばれた。きょう25日には県庁新庁舎で表彰式が行われる。
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