市民が気軽に立ち寄れる「緑の相談所」の機能を持った施設として、今年開設40周年を迎えた川崎市緑化センター(宿河原)。11月9日には、地域住民の発案でスタートした「秋の緑化フェア」も10年目の開催となり、秋晴れの下およそ4300人が集った。
緑化センターは1979年8月、市が都市緑化推進の拠点として開設。元々は県農業試験場があり、49年に市に移管されてからは園芸技術普及農場として、農家の栽培技術向上を担っていた。その後、一般市民にも開放しようと家庭の園芸について相談できる「緑の相談所」を備え、緑化センターとして始動。2015年からは指定管理者の(株)石勝エクステリアが運営する。同センターの岩澤亜矢所長は「ますます緑の普及を進め、今まで知らなかった方にも来てもらいたい」と話す。
フリマから拡大
地元団体や飲食店が集結する催しとして定着した緑化フェアは10年前、女性3人の市民グループ「緑の道」がフリーマーケットを始めようとしたのがきっかけ。宿河原に住む森平理子さんと野地いずみさん、眞塩恵さんに加え、藤田純子さんの4人でスタートし、春に10店舗規模で実現。秋には当時の所長が共催の話を持ちかけ、「緑化センターまつり」としてフェアの1回目が行われた。
「緑の道」は二ヶ領用水を上空から見た様子にちなんで命名。フェアでは芝生広場のライブや手作り市、ワークショップの企画を担う。代表の森平さんは「小さなことでも楽しんで続ければ足を運んでもらえる。のんびり、気負いなくやっていけたら」と話していた。
25作品ずらり
今回のフェアでは、40周年記念として「コンテナガーデンコンテスト」を拡大開催。公募した寄せ植え作品25点が集まり、当日に荻原圭一多摩区長や同センター関係者による審査が行われた。
趣向を凝らした作品が並ぶ中、最優秀賞に選ばれたのは「宮前ガーデニング倶楽部」で活動する斉藤広子さんと佐藤たき子さんの作品。「庭のかたすみ、秋の終わりに」と題し、庭の隅にあった切り株のコンテナや身近な花材を活用した。斉藤さんは「このような賞は初めて。花が好きで倶楽部で20年、皆さんの協力のおかげ」と語った。
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