新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で飲食店が打撃を受ける中、有志や商店会が地元店を支援する動きが多摩区内で広がっている。テイクアウトを始めた店舗も多く、ウェブサイト等での情報発信が進む。
市民団体「登戸そだて隊」代表の高山康司さんは4月14日、団体のウェブサイト内に「コロナ対策・支援活動近隣店舗のご紹介」と題したページを開設。登戸や向ヶ丘遊園、宿河原から稲田堤周辺の飲食ほかサービス業を対象に、SNS等で店舗から直接情報を募った。高山さんは「生活や店舗の一助になれば。自粛の中にも新しいコミュニティの形が見えたり、人がつながったりしている」と手応えを語る。
明治大学出身で6年前まで生田に住んでいた(株)セブンデックスの筒見憲介さんは、ウェブアプリ「生田のテイクアウトご飯」を4月21日に公開。学生時代のバイト先だった「蕎麦酒房笙」の店長・阿佐美善万さんに相談し、近隣店舗に1件ずつ声をかけた。駅からの徒歩時間やカテゴリーもまとめ、利用者に合った店を探しやすい設計に。「飲食店が深刻な状況と聞き、今の仕事を役に立てたいと思った」と筒見さん。阿佐美さんは「自分としては、生田というまちで共存して頑張っていこうという気持ち」と胸中を話す。
西生田に住むウェブクリエイターの末吉理さんも、読売ランド前駅周辺の情報をまとめたサイト開設に向け動く。きっかけは家族で通う店「Cafeゆい〜と」を応援したいという思い。「騒ぎが収まったとき、いつも行くお店がなくなってしまったら悲しい」と末吉さん。溝口の前例を参考にサイトを制作し、順次情報を増やす予定だ。
店主らも力尽くす
生田中央商店会では4月21日から、一部店舗が合同のテイクアウト販売に取り組む。初週は駅前の「ひろ寿司」横で、6店舗ほどが昼前から商品を並べた。同店代表の森山勝利さんは「商店街活性のために、共存共栄で」と強調。飲食店以外も加勢し、駅前に情報板が設置されたり、学生の協力が得られたりと支援の輪を日々広げている。
長沢商店会では持ち帰りや配達情報をまとめたチラシをつくり、近隣に新聞折込。全会員40店舗の営業時間等も一覧にした。制作した高橋弘幸さんは「この機会に地元の商店を知ってもらいたい」と思いを話す。
合同販売は、読売ランド前駅前の「ティーダバル」でも5月1日から開始予定という。
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