神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

多摩区公示地価 住宅地の上昇鈍化 10地点下落、商業地も横ばい

経済

公開:2021年4月2日

  • X
  • LINE
  • hatena
住宅地で県内5位の上昇率だった宿河原2丁目20の24付近
住宅地で県内5位の上昇率だった宿河原2丁目20の24付近

 国土交通省が先月発表した全国の住宅地や商業地の公示地価。コロナによる先行き不透明感で上昇地域が県内で大幅に減る中、川崎市内も上昇率は縮小傾向に。多摩区の住宅地では宿河原2丁目の地点で県内5番目に高い上昇率だったが、生田や長沢など区内10地点の変動率がマイナスだった。

宿河原で県内5位

 調査対象となった多摩区の標準地は住宅地35地点、商業地5地点。前年調査では住宅地21地点で上昇し、4地点で下落したが、今回の上昇は約半数の12地点にとどまり、下落地点数も倍増した。

 住宅地上昇率の県内上位10地点に市内で唯一ランク入りした「宿河原2丁目20の24」は、前年から1つ落として5位。価格は35万3千円で、上昇率は前年7・5%に対し3・2%にとどまった。

 平均変動率でみると、多摩区は住宅地が前年2・1%に対し0・1%、商業地は前年4・5%に対し0・1%。川崎市全体では住宅地0%、商業地0・8%だった。

 市内の傾向について、県政策局は「敷地規模が大きくても、地区計画等で分割できない土地が多い、または利便性に劣る地域では、地価の上昇圧力はこれまでも弱かったが、特に市中央部から北部で進行。横ばいや下落傾向で推移した」と分析。ビル管理やプランニングを行う井出コーポレーション(登戸)の川原田茂久さんは「登戸駅や向ヶ丘遊園駅周辺は、ダイエー跡地計画や小田急電鉄の遊園跡地計画で注目度は上がっている」とし、「中心地とそれ以外で差が広がりつつある」とも指摘する。

 公示地価は毎年1回発表され、土地取引や公共事業用地の買収で参考にされる。都市計画区域等から選ぶ標準地の1平方メートルあたりの価格(1月1日時点)で、不動産鑑定士が算出する。県内の調査地は前回と同じ1787地点だった。
 

多摩区・麻生区版のトップニュース最新6

生成AI 約6割が利用

県内市町村

生成AI 約6割が利用

本紙調査 「業務の時短に効果」

3月21日

平日休んで家庭で学習

川崎市立学校

平日休んで家庭で学習

新年度スタート「ホリスタ」

3月21日

生田緑地で自然感じて

緑化フェア

生田緑地で自然感じて

22日から春開催が開幕

3月14日

児童生徒157人に学用品

川崎市

児童生徒157人に学用品

能登半島の被災地支援

3月14日

空襲戦災写真をカラー化

川崎市平和館

空襲戦災写真をカラー化

8日から記録展で公開

3月7日

先端技術で伝統文化継承

麻生区文化協会

先端技術で伝統文化継承

40周年を記念し講演会

3月7日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月21日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年3月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook