意見広告・議会報告
県政報告㉘ 震災遺構・浪江町立請戸小学校跡を視察 神奈川県議会議員 小林たけし
4月に有志議員と共に福島第一原発を始め、東日本大震災関連施設を視察してきました。その中でも心に残った視察先が、震災遺構の浪江町立請戸小学校跡でした。
地震とその後の津波で多くの家屋が破壊され、同校も1階部分が完全に津波に飲み込まれ、水は写真の青表示部分まで達しました。1階部分は当時のまま残され、率直に言って報道で見る空爆された建物跡と見間違えるほどでした。
2011年3月11日、防災無線が地区中に大津波警報の発令を知らせる中、校舎には午前で下校した1年生11人を除く、2年生から6年生までの児童82人が在校していました。14時46分地震発災後、6年生を先頭に、全児童が同校から約1・5Km離れた小高い丘に向けて徒歩で避難を開始。地震発生から約40分後に同校が津波に襲われる中で、幼い児童を含む全学校関係者が無事に命を守れたことは奇跡と呼んでも過言ではありません。
震災遺構として近隣の双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館とセットで、震災の記憶を今に残す遺産として活用されています。年末年始と毎週火曜日の休館以外は毎日9時30分から16時30分まで開いており、訪問者が震災被害を学び、自分事として考える社会学習の場でもあります。現地では多くの語り部さんにもお世話になりました。震災の記憶を辿る視察での学びを、神奈川県の防災対策に生かさねばと強く思っています。
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3月14日