「公園と観光」視点に新事業 多摩区役所の2011度の取り組み
多摩区役所は今年度の新規事業として、「観光振興・タウンセールス推進事業」と「公園を拠点としたコミュニティづくり推進事業」に取り組む。川崎市がこのほど発表した2011年度予算案に事業費が計上された。
盛んな公園活用交流の場に
「公園を拠点としたコミュニティづくり推進事業」は高齢社会への対応や子育て世代への支援策として公園のあり方を探る。今年度の予算は320万4千円。区民会議の提案を受けて事業化が実現した。
多摩区内の公園の活用を巡っては、区役所の事業として「こども外あそび事業」が実施されているほか、市民団体が実施する「多摩区みんなの公園体操」が展開されている。こうした区内の盛んな公園活用を背景に、第2期区民会議(08年〜09年)の地域コミュニティ部会が公園を拠点に様々な世代が集まる交流の場づくりを提言してきた経緯がある。
多摩区役所企画課によると、今年度は市内他区や他都市の公園利用の実態を調査するという。区内の公園を活動の場とする市民団体や管理する公園愛護会などにアンケート調査も実施する。こうした調査結果を公表し、公園のあり方を探る方針。
区民アイデア観光施策に
「観光振興・タウンセールス推進事業」は、今年9月に「藤子・F・不二雄ミュージアム」が開館するのを契機に区外から集客を推進するためにイベントなどを開く。今年度の予算923万8千円。区役所と市経済労働局商業観光課、総合企画局藤子・F・不二雄ミュージアム整備準備室との連携事業として計上した。
多摩区役所地域振興課によると、観光振興を「区内の盛り上がりにより区外からの集客につながる」と定義づけ、区民の自主的な取り組みを促すのが目的。同ミュージアム開館に向けたイベントを開催するほか、昨年11月に開催した「多摩区まちづくりワークショップ」で出されたアイデアを実践する方針。観光人材の育成にも乗り出し、観光ガイドによる名所・旧跡めぐりを行う計画。
そのほかの区役所関連の新規事業として、市内7区役所のフロア案内設置費用に2101万8千円を計上した。区民課フロアに申請書の記載方法や申請窓口の案内表示を配置し、窓口サービスの向上を図る。
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5月3日
4月26日