生田東高吹奏楽部 ジャズで再起 大会上位に 3年前わずか4人 実力メキメキと
生田東高校の吹奏楽部がメキメキと実力をつけている。3年前の部員はわずか4人。再起をかけようと取り組んだのがジャズだ。都内で1月22日に開かれたスチューデントジャズフェスティバル2012では見事にJAJE特別賞を受賞した。
大会には41校が出場し、全国大会に出場できる最優秀の東日本会長賞は逃したものの、会長賞に次ぐ特別賞を獲得した。鏡田洋輝君(ベース)と鈴木香穂さん(トロンボーン)の2人も優秀個人賞を受賞した。
部長の山下功平君は「受賞できるとは思っていなかったので、とにかくすごくうれしい」と笑顔で答えた。
本番に強み
同吹奏楽部は一時活動が停滞し、09年にはわずか4人しか部員がいなかったという。人数が少なすぎてコンテストに参加するのは困難な状態。そんな時に顧問に就いたのが片倉正博教諭だった。
部の活気を取り戻そうと、取り入れたのがジャズ。比較的少人数でも演奏でき、「幅広い世代の人に喜んでもらえるのもジャズの魅力」という。「当初は思うような活動ができず生徒のモチベーションが保てなかった。再び活動できるようになってから生徒も熱心になっていった」と片倉教諭。人前で演奏して喜んでもらえるのが生徒たちの励みにもなったという。
現在では部員は17人にまで増えた。そのうち11人が高校に入って初めて楽器に触れたという。入部して数カ月で本番を迎える部員もいる。その分、ステージに立てる機会が多く、「特に本番に強いのがうちの強み」と片倉教諭。人数が少ないからこそ先輩の面倒見がいいのも利点だという。
ジャズに方向転換した当時吹奏楽部に入った1年生たち6人がまもなく卒業を迎える。
卒業後は音楽の専門学校へ進路を決めている前部長の3年生、鈴木香穂さんは「部をきっかけにジャズを続けていきたいと思っている。やりたいことがやっと見つかった感じ」と話していた。
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5月3日
4月26日