川崎市動物愛護センター(高津区蟹ヶ谷)が、2013年度に続き2014年度も収容した犬の殺処分ゼロを達成した。同センターの角洋之所長は「職員だけでなく、引き取り手探しなどに協力していただいたボランティアの方々のお陰」と話している。
飼い主に「終生飼養」説き
川崎市動物愛護センターは1974年の設立後、初めて2013年度に犬の殺処分がゼロになった。14年度は前年より20匹多い141匹の犬を収容したが、2年連続での殺処分ゼロを達成した。
角所長によると、達成は「職員をはじめ、同センターに登録している市内外約30の動物愛護団体、個人ボランティア41人の努力があったから」という。
引き取り手探しだけでなく、犬を手放そうと相談に訪れた飼い主に、適切な飼い方や最後まで責任を持って飼う「終生飼養」を伝える指導にも尽力してきた。74匹に新たな引き取り手が見つかり、67匹が飼い主の元へ戻った。
猫も大幅減
また同センターでは437匹の猫を収容し、12匹を殺処分した。前年度の54匹から大幅に減少した。ただ、県動物保護センター(平塚市)では昨年度、収容した犬508匹、猫595匹の両方で殺処分ゼロを達成している。
角所長は殺処分数の減少につなげるため、収容数を減らそうと「市でも猫の避妊・去勢手術をさらに広め、人が適正に猫を管理する啓発に力を入れたい」と話している。
問い合わせは市動物愛護センター(【電話】044・766・2237/高津区蟹ヶ谷119)へ。
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