川崎市は先月26日、1平方キロメートルあたりの人口密度が1万316・8人となり、国勢調査で初めて1万人を超えたと発表した。総務省が公表した2015年国勢調査の速報結果によるもので、全国の政令市20市のうち2位。人口増加数、増加率ともに2位となった。
川崎市の人口密度は前回の2010年調査と同様、大阪市に次いで2位。499・5人で20市中最も低い静岡市の約21倍にあたる。1万人を超えているのは川崎市、大阪市の2市のみ。
人口総数は147万5300人で、国勢調査結果では45年ぶりの全国7位となった。8位だった前回から京都市を抜き、順位を一つ上げている。
5年で約5万人増
前回調査からの人口増加数は4万9788人、増加率は3・5%でともに福岡市に次いで2位。増加率1位だった前回の7・4%よりはやや低かったが、全国では1920年の調査開始以来、初の人口減少に転じた中で、川崎市は増加で推移している。市総合企画局は「出生数が全国的に減少する中、川崎市は07年頃から年間1万4千人台ほどで横ばい。人口総数は年間4千人台程度の自然増が続いている。転入者が転出者を上回る社会増も要因の一つ」と分析する。
男女別人口では、女性100人に対する男性の数を指す「性比」によると、川崎市は103・1で20市中最も高い。その背景として、同局は「製造業を中心に発展してきた地域性もあり、男性の働き手が多い傾向」としている。性比が100を超える政令市は、前回は川崎市とさいたま市、横浜市、相模原市の4市だったが、今回は川崎市、相模原市の2市のみとなった。
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