インフルエンザ疾患による学級閉鎖などの報告数が9月中旬以降、全国的に増加する中、川崎市でも先月17日、麻生区の小学校1校で学級閉鎖があるなど、昨年よりも高い発生数で推移している。市は「例年に比べて流行が早まるのでは」と注意喚起している。
前年比で急増
市内(定点60施設)のインフルエンザ患者報告数は、9月12日〜18日の15人(昨年同期0人)を皮切りに、9月26日〜10月2日には19人、3日〜9日に10人(同0人)、10日〜16日に9人(同5人)と高い数値で推移。17日〜23日には24人(同1人)に達した。インフルエンザは例年12月から3月ごろに流行し、1月から2月にピークを迎えるが、年によっては早めに流行し始めることもあるという。
川崎市健康安全研究所は「昨年よりも定点あたり報告数も多い状況から、早めの流行も推測できる。今年は夏場の発生状況が通常と違った感覚だったため、冬場もしっかりと見ていかなくてはならないと考えている。予防接種などの対策を早めに検討してもらいたい」としている。
インフルエンザワクチンは、2015・16年のシーズンからA型2種、B型2種の計4種類を含んだものが導入されている。A型2種は09年以降の流行株「A/H1N1亜型」と、いわゆるA香港型「A/H3N2亜型」。B型は山形系統、ビクトリア系統。同研究所は「まだ検体数が少ないため詳細は分からないが、A型の発症が増えるかもしれない」と予測。さらに、外出後の手洗いやうがいの徹底、人ごみを避けること、マスク着用などの予防を呼びかけている。
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