近隣商店とのつながりを生かした商売を展開し、市空き店舗活用アワード事業の優秀賞に先月輝いた、宿河原商店会の自家焙煎大月珈琲店。2年前の開店以来、コーヒー商品を通じたつながりが多摩区内に広がっている。
同商店会では、雑貨店で大月珈琲店オリジナルブレンドのドリップバッグが購入できるほか、登戸のカフェバーや近隣美容室で、同店が焙煎した豆を使ったコーヒーを提供している。店主の大槻伸一さん(46)は「コーヒーをきっかけに近隣の商店同士でつながれるのは嬉しい。声をかけてもらえると頑張りたいと思う」と思いを話す。
同商店会の高橋利之会長(57)は「お客さんの少ない地域だから、商店同士みんなで大切にしたい。若い人が参加しやすいように、開店する人を応援したい」と期待を込める。
少年時代を宿河原で過ごした大槻さんは、飲食店勤務を経て、キッチンカーを使って移動販売を始めた30代に再び宿河原へ。駐車場で作業中に声をかけてくれる人が多いことに気付いた。宿河原駅前に商店が少ないことにも着目し、開店を決意。「いい人が多く、大手企業が入ってこない地域だからこそ、細々とやっていけるかなと考えた」と振り返る。
同会は3カ月ごとだった定例会を2月から月1回に変更。各店の特徴や取り組みを学べるように、会員店を会場にしている。今月は21日、大月珈琲店で行う。
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