川崎市立中学校全52校の完全給食実施に向け、幸区にある南部学校給食センターが稼働し、9月4日から市内22校に配送が始まる。今年1月から4校で始まった自校方式とは異なる初のセンター方式での給食配送。市教育委員会では「安全・安心で温かく、美味しい『健康給食』を安定して届けられるよう、万全を期していきたい」と語る。
9月から完全給食が実施される中学校は表の通り。「川崎市南部学校給食センター」から保温機能を備えた専用コンテナ・専用車で調理後2時間以内に温かい状態で各校に配送される。
学校敷地内に調理場を設置して給食を調理する自校方式と違い、センター方式で懸念されるのは給食の時間までに遅延なく配送されるかという点。南部センターからは川崎区、幸区の市南部に加え、宮前区や高津区の一部の学校にも配送される。「距離的には中部センターの方が近いのでは」といった声もあるが、市教育委員会では「(指摘については)交通状況なども考慮して最適な配送ルートを何度も検討し、南部が最適だった。渋滞などにも対応できるよう検証を重ねてきた」と自信を見せる。「自然災害や想定外の大事故など、完璧はありえないが、できる限り遅延のないよう尽くしたい」とする。
また、これまでの弁当と違って配膳準備などに時間が掛かる給食で十分な食事時間を取れるかというのも課題のひとつ。教育委員会では各校の裁量で登下校の時間を繰り上げ・下げするなどして、給食の準備に15分程度、食後の昼休みも20分取ったうえで、「少なくとも20分の食事時間を確保したい」としている。
12月からは中部(中原区)と北部(麻生区)のセンターが稼働し、市内全52校で給食が実現する。市教育委員会では「給食が実施されてからが本当のスタート。生徒たちに安全安心で温かい美味しい給食を届けられるよう、実施してからも検証を重ねていきたい」としている。
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