記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 9月28日0:00更新
私が小1のときに亡くなった祖父は、かつて声が大きくて厳格だったと聞かされていた。病気のため声がかすれるようになり、何か注意されるときも小声でささやいていたが、大声で怒鳴られるよりかえって迫力があった。ほしいおもちゃがあって、お願いするといつでも「どうやって遊ぶんだ」「それは面白いのか」と繰り返し質問してくる祖父。一生懸命に説明するが、なかなか伝わらない。孫の話を何とか理解しようと、丁寧に聞いてくれた姿が脳裏に焼きついている。そんな「質問スタイル」は父親も全く同様で、似たような場面で聞かれるたびに、祖父のことを思い出していた。
本紙で「3世代」を特集し、小声だった祖父にふと思いをはせる。
(地主)
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