川崎市は今月発表した2021年度の当初予算案で、多摩区の予算額に前年比約10%増の約12億5616万円を計上。区唯一の新規事業として、22年度に迎える区制50周年に向け、記念事業費100万円を盛り込んだ。区企画課は「地域と行政が一体でお祝いする機運を高めていきたい」と思いを込める。
ロゴマーク作成、公募を検討
多摩区予算案では前年同様、【1】地域資源【2】災害対策【3】子育て【4】地域福祉・健康【5】市民自治・地域人材――をキーワードに、5つの主要項目を設定。項目【1】「地域資源を活用した賑わいと魅力あるまちづくりの推進」(2287万4千円)に含まれる「区制50周年記念事業費」では、記念ロゴマークの作成を掲げている。区企画課は「40周年のときは区内3大学(専修・明治・日本女子)のインターンシップ生の協力を得てロゴを作成した。今回は一般公募で検討したい」との考えを示し、21年度中に完成させる方針だ。
50周年に向けた取り組みとして、同課では登戸土地区画整理事業などで変わりゆく多摩区内の古い写真を収集する予定。「区ウェブサイトなどで公開できれば」としている。
恒例イベント、新様式で企画
同項目「地域資源」の中では「たま音楽祭」や「多摩区スポーツフェスタ」、区役所1階で行う「アトリウムコンサート」など恒例イベントの開催を計画。区独自の取り組み「ピクニックタウン多摩区」にも引き続き力を入れ、区の魅力発信やイメージアップ、スポーツ活動の推進を図る。区企画課は「命の安全を最優先にする」と感染症対策への注力を強調。「『ウィズコロナ』の中で、新しいイベントのあり方として今後もオンライン活用を推進していく」との意向を示す。
「地域包括ケア」広報に注力
項目【4】「すこやかに安心して暮らせる地域福祉・健康のまちづくりの推進」(373万円)では、「多摩区地域包括ケアシステム推進事業費」に前年比約4%増の271万7千円を計上。川崎市が重点テーマとして力を入れる同システムについて、住民や地域団体と課題を共有し、福祉情報や活動に関する広報を充実させるとしている。
その他の項目では、道路の維持補修として前年比約12%増の5億2652万円、水路の整備に前年の約2・2倍にのぼる1億3462万円を計上している。
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