環境活動などに注力する市内企業や団体を、川崎市が登録・認証する制度「かわさきSDGsパートナー」。うち13事業者が9月22日、県立多摩高校(野田麻由美校長)の学習プログラムに協力。出前授業を行い、3年生約280人に行動する大切さを訴えた。
このプログラムは「SDGs Days」と称し、先月21日と22日に実施。コロナ下で分散登校中の全校生徒が、オンラインも交えたさまざまな様式で学びを深めた。
22日の出前授業「かわさきSDGs講座」には、同校から依頼を受けた市がSDGsパートナーに呼びかけ、応じた企業や団体が参加。区内商店会と連携する多摩エコスタイルプロジェクトや、都市農業の振興に取り組むJAセレサ川崎、太陽光発電の普及促進に努めるNPO法人かわさき市民共同おひさまプロジェクトなど各分野から講師陣がそろった。
廃食油を回収して作るリサイクル石けんの普及に取り組む市民団体・かわさきかえるプロジェクト(萩原つなよ代表)は「環境活動は企業や政治が担うのではなく、一人ひとりが実践し行動を変えていくもの」と強調。「健康に暮らせる未来をつくってほしい」と呼びかけた。
生徒ら研究発表
国際的な人材育成等を推進する国の「スーパーサイエンスハイスクール」に、市内で唯一指定されている多摩高。独自に企画した今回のプログラムでは、3年生が4〜5人の班ごとに研究成果を発表。ハウスダストや睡眠の質、効率的な勉強方法など、各班で多種多様なテーマに沿って実験や調査を進めてきた。
ハンドボール部の男子4人グループは、同競技における筋肉の重要性について研究。メンバーの廣直輝さん(18)は「健康を目指すSDGsに絡めて、研究をほかの競技にも発展させられれば」と手応えを話した。手軽においしく野菜をとれるミネストローネと春巻の独自レシピを作り、既存レシピと栄養価を比較した女子5人グループも。竹内鈴さん(18)は「たくさんの野菜を使って栄養を効率的にとれるよう工夫した。将来的には健康やダイエット、環境保全にも活用できるきっかけにしたい」と語った。
|
<PR>
多摩区・麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|