麻生区版 掲載号:2021年3月12日号 エリアトップへ

柿生文化を読む シリーズ「鶴見川流域の中世」多くの武士が割拠した鶴見川流域【1】 文:中西望介(戦国史研究会会員・都筑橘樹研究会員)

掲載号:2021年3月12日号

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図 中世初期における武士の分布
図 中世初期における武士の分布

 鶴見川流域に盤踞した武士たちを見てみよう。流域では小机六郎基家と名乗る人物が「桓武平氏諸流系図」に見えるのが、文字資料に現れた最初の武士であろう。基家は中世の胎動期である12世紀前期に活躍した武士で、その子孫から河崎・中山・渋谷の諸氏が出ている。流域の他の武士達もこの頃に各地に根を下ろしたと思われる。

 鶴見川流域の武士が『吾妻鏡』などの史料に登場するのは12世紀末期である。『吾妻鏡』や古文書から平安時代末期〜鎌倉時代前期の武士を検出すると、鶴見川本流では小山田・麻生・鴨志田・市尾・都筑・榎下・中山・小机・加世・鶴見・潮田・師岡、恩田川では成瀬・恩田、矢上川では渋口など多数の武士があげられる(安達は性格が異なるので除いている)。

 これを同時代の多摩川流域の武士と比較すると、小沢(小沢郷)・細山・菅生(菅生郷)・稲毛(稲毛庄)・丸子(丸子庄)・河崎(河崎庄)などであり、その数は鶴見川流域に比べて少ない。稲毛・丸子・河崎は庄園を名字とする有勢な武士であろう。その出自を見ると、小沢・稲毛・丸子・河崎は武蔵国の有力在庁官人で大武士団である秩父平氏の一族であり、菅生は秩父平氏に次ぐ有力武士団である横山党の一員、細山は西党(武士団)の一員である。     

       (つづく)
 

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