箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2018年4月6日号 エリアトップへ

幅20mの大型ステンドグラス作品の制作に携わった 大貫 誠さん 湯河原町中央在住 37歳

掲載号:2018年4月6日号

  • LINE
  • hatena

美しいものに背中押され

 ○…職場は温泉街近くの「クレアーレ熱海ゆがわら工房」。駅や空港などに設置するステンドグラスなどを作る。型紙に合わせてガラスを切り、組み合わせるのは作業の一部で、原画をガラスに「翻訳」したり、設置する場所に合わせて構図を調整するのが難しい。「ガラスは液体なんですよ」と難解な説明を始めるとすぐに時間が経ってしまう。つい最近まで有名な漫画をテーマにした大型作品に携わり、それを中心に毎日が回っていた。鉄道駅に設置されたばかりで、四季折々の光を透かし、作品がどんな表情を見せるのか、わが子のように気がかりだ。

 〇…湯河原小に通っていた頃は教室で漫画を描いていた。建設会社で働く父は不要になった設計図を持ち帰り、それを裏返して描くのが好きだったという。湯河原中時代、美術の教科書に載っていたポスターに心を奪われ「これがやりたい」と神奈川工業高校デザイン科に進学。それが今につながった。クレアーレで働き始めた頃は、工房の所長でアート作家のルイ・フランセン(故人)が健在で、作業を手伝った。「ルイ先生じゃないと描けない線があって、絶対真似できない線でした」。ある日、大先生から「あげる」と一枚のスケッチを渡された。それは自分の後ろ姿だった。

 〇…仕事は終業後に残り、集中して片づける。自身を作品に例えたら足りないパーツはあるのか。「結婚かなぁ。時間の濃さや使い方が変わるかも」。帰り道は温泉場から駅へと伸びるバス通りをてくてく歩く。電線が地中化された、お気に入りのコースだ。「三叉路や坂道もいい。歩道橋からの景色を肴に酒が飲めます」。当たり前の風景に何が見えているのか。取材を終え、眠たげにこすっていた両目が羨ましくなった。

箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6

前野 和子さん

手製の布ぞうりが中米コスタリカの大使館内に展示された

前野 和子さん

真鶴町岩在住 77歳

4月19日号

DJ MIDORIさん

エフエム熱海湯河原 開局20周年イベントに出演した

DJ MIDORIさん

湯河原町在住 27歳

3月22日号

梅原 雄蔵さん

被災地ボランティアとして東北に通う

梅原 雄蔵さん

湯河原町土肥在住 71歳

3月8日号

吉田 幸恵さん

箱根温泉おかみの会会長を務める

吉田 幸恵さん

箱根町湯本在住 61歳

2月22日号

後藤和彦さん

湯河原みかんグルメ&スイーツサミットV2の「オレンジメンチ」を考案した

後藤和彦さん

湯河原町土肥在住 50歳

2月8日号

守屋 セイさん

足柄下郡3町唯一の助産院で院長を務めていた

守屋 セイさん

湯河原町門川在住 91歳

1月25日号

あっとほーむデスク

  • 5月1日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 1月25日0:00更新

箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2019年5月1日号

お問い合わせ

外部リンク