春の音色、今年も響く 桜コンサートがチャリティーに
美しい独特な音色を響かせる林敏さんのステージに聴き入る来場者
多摩区に春の訪れを告げる「多摩川桜のコンサート」が２日、多摩川沿いの二ヶ領せせらぎ館前で開かれた。震災の影響でイベントの中止が相次ぐ中、美しい音色を響き渡らせて来場者を和ませていた。
主催したのは川崎市建設緑政局多摩川施策推進課とＮＰＯ法人多摩川エコミュージアム。毎年、桜の季節に開催し、今年で７回目。東日本大震災の影響で中止が検討されたが、チャリティーコンサートの形で開催した。
青空ミュージカルの「友石竜也となかま達」や揚琴の林敏さんらがステージに登場した。ちらほらと咲き始めた桜に囲まれる中、約３００人の来場者が聴き入っていた。会場の各所には被災者を支援するための募金箱が設置され、約16万円が集まった。
同ＮＰＯの代表理事の北島信夫さんは「沈んでばかりもいられないと思い、チャリティーとしてやろうと思った。楽しみにしてくれる人も多く、開いて本当に良かった」と話していた。
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