21年前の民家園火災 復旧工事の記録映像が完成 市役所で30日、上映会
火事で一部を焼損した川崎市立日本民家園の旧太田家住宅の復旧工事の記録をまとめた映像資料が完成し、今月30日(金)に上映会が市役所で開かれる。映像では試行錯誤を繰り返して復旧にあたる関係者の姿を伝え、2度と繰り返さないように火災の危険を訴えている。
映像制作を手掛けたのは、日本の文化を映像で記録する「民族文化映像研究所」(麻生区)や同園の建築職の職員、市役所市民文化室の職員ら。
太田家は17世紀後半に茨城県笠間市に築造され、分棟型民家と呼ばれる様式。保存状態がよく、改築の変遷も残されており、68年に国指定の重要文化財に指定され、70年に同園に移築された。
火災が起きたのは90年7月。生田緑地内で打ち上げられた花火が屋根に落下して主屋の半分、萱屋根と柱を焼損した。91年11月に復旧工事が始まり、約1年かけて92年10月に竣工した。
こうした復旧工事は全国でも例が少なく、関係者の「貴重な記録を映像に残そう」という呼びかけで同研究所が撮影したという。
今回完成した映像資料では、材料を意図的に焼き焦がして焼損した柱の寸法を推定する試みや、焦げた部材を見比べながら新しい部材を削り出す様子を収めている。太田家の価値を伝えながら、特殊な技術によって復元されていく段階を60分の映像にまとめた。
上映会は申込み制
上映会の会場は川崎市役所第4庁舎2階ホール(川崎区宮本町3―3)。上映会は午後2時30分から開始。上映後は「復旧工事取組みの意義、文化財保存技術の今後について」と題した座談会がある。映像制作に携わった同研究所所長の姫田忠義さんに加え、同園の元建築職の2人、横浜国立大学准教授の大野敏さんと文化財建築技師の野呂瀬正男さんをパネリストに迎える。4時30分まで。定員は申込み先着順で80人。
申込みは、電話またはFAXで川崎市市民・こども局市民文化室(【電話】044・200・2433/【FAX】044・200・3248)まで参加者氏名・電話番号・FAX番号を連絡すること。
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