川崎市バス 運行ミス、まず半減目指す 答申受け、対策まとまる
川崎市バスで相次いだ経路誤り等の運行ミスを減らそうと発足した改善委員会の答申を受け、このほど交通局のミス防止対策がまとまった。同局では出庫時の運行確認の徹底や対話を中心とした意識改革の継続等に取り組むとし、来年度の目標に「運行ミス半減」を挙げた。
川崎市バスの運行ミスは2010年度に72件発生し、うち58件が経路誤り。2011年度は3月7日現在、運行ミス39件のうち、うち経路誤り36件と前年と比べ減少しているが、依然高い水準にあることからミス撲滅が喫緊の課題となっている。
それまで局内で進めてきたミス防止対策に加え、昨年11月には学識経験者や民間バス事業の実務経験者、交通心理学者ら4人による「川崎市交通局バス運行管理に係る改善委員会」を設置し、対策を検討してきた。
委員会では、ミスの発生状況や要因、防止対策について検証、さらに営業所長、運転手からの意見聴取を行い、3月9日、今後取り組むべき方向について交通局に答申した。
委員会の答申を受け交通局は、答申書に基づいて見直した運行ミス防止対策をまとめ、12日に発表した。
「それまでの対策と委員会の答申を入れ、メリハリある対策を打ち出した」と話すのは川崎市交通局自動車部長、三柴信雄さん。
新規に導入した対策は▼運行経路の確認や復唱を出庫時間の間際に行う点呼の徹底▼注意喚起放送と案内放送の声質を変える等の車内案内システムの更新▼グループワーク研修により運転手同士の対話を通じた情報共有化▼グループ毎の自主的な取り組みで、運行ミス等の発生抑止に成果があった場合の評価システムづくり―など。
過去にミスが多発した指定交差点の直前で乗客がいなくても強制的に一時停車する指定停留所については、ラッシュ時等の運転手への心理的負担を考慮し、必要最小限に止めるよう見直しを図る。
運行ミスの公表については、現在は発生案件毎に直後に行っているが、運転手に過剰なプレッシャーを与えることで運行ミスを誘発しないよう、ミスの傾向や対策を総括し一括して翌年度に発表する。
防止対策の実施について、三柴さんは「市民に不安を与えないよう、しっかりとした運行体制を築き、来年度は(今年度と比べ)ミス半減、20件以内を目指したい」とコメントした。
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