「二ヶ領用水宿河原堀まちづくり協議会」(関山武男会長)が取り組む景観を守るためのルールなどを定めたまちづくり構想が、市の条例の認定を受けた。川崎市が条例を施行して以来、初めての認定。先月26日、市役所で認定書の授与式があった。
宿河原堀沿いには桜並木が続き、水辺と桜の美しい景観を残している。こうした景観を守ろうと、周辺住民らで結成する「二ヶ領用水宿河原堀を愛する会」が桜の保全や周辺の清掃活動などに取り組んでいる。
今回、認定されたのは、川崎市地区まちづくり育成条例に基づく地区まちづくり構想。同条例は、地域の個性を生かしたまちづくりに向けて市民が主体となって行う手続きや仕組みを定めるもの。市がまちづくり組織を認定し、支援する仕組み。愛する会が10年4月に施行された同条例を活用するために協議会を立ち上げた。
宿河原堀沿い9ha
ルールの対象となるのは宿河原堀沿いの約9ヘクタールの地域(宿河原堰付近の多摩川取水口から東名高速高架下付近まで)。宿河原堀にふさわしい落ち着いたまち並みとするため、▼建物の外壁や屋根などは派手な色や明るすぎる色を避ける▼用水側の敷地境界部は生垣や花壇などで緑化に配慮する▼エアコン室外機やガスメーターなどの屋外設備を見えにくいようにする▼圧迫感を軽減するため用水路側の建物の高さに配慮する――といったルールを定めた。
既存の建物については適用されないが、建て替えや改築をする場合は適用される。ただ、ルールに適合しない建物を強制的に変更させる実行力はない。
関山会長は「みんなで景観を守っていくという意思表示なので、強制力は持たせなかった。宿河原堀は二ヶ領用水の中で最も美しい場所だと自負している。この美しい景観を次世代に残していきたい」と話している。
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