生田地区の傾斜地にひっそりと佇んでいた小さな稲荷社を、人通りのある通りに祀って地元の人に知ってもらおうと、地元の氏子らが移転を進めている。縁日である初午(はつうま)の2月9日に移転を祝うお披露目会が開かれる。
小さな稲荷社があったのは生田7丁目の観音寺内の雑木林。道路からは見えない場所に位置し、8家の氏子以外はほとんど人が訪れることもなかったという。この稲荷社が創設されたのは江戸中期の享保4年頃とみられ、観音寺の岩田章三副住職によると、かつて生田小学校の近くにあった稲荷社が1935年に起きた同校の火災の際に焼失したため、同寺の敷地内に移転されたという。
移転話が持ち上がったのは06年頃。氏子会の高齢化が進んでいることを受けて、移転することを考えたという。「足場が悪く、急な坂を上らなくてはいけない。樹木を避けながら行くのでお参りが大変になっていた」と氏子会の一人で五反田自治会の会長でもある吉田輝久さん(70)。
移転先は観音寺の入口付近。商店街に近く、人通りもある。氏子会では移転のために総本社である京都の伏見稲荷大社からご神体を受領してきたという。五反田稲荷社という名称も与えられた。現在は鳥居が建てられ、手を合わせていく通行人もいるという。
吉田さんは「今では五反田という地名がなくなった。五反田という名を残していくという意味もある。お稲荷様は商売の神様でもあるので商店街にもご利益があれば」と話している。
お披露目会は2月9日の午前11時から。観音寺で法楽などが行われる。神社の跡地は同寺の鬼門守りとして祀られるという。
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