川崎市はこのほど、2023(平成35)年までの文化芸術政策の指針となる「第2期文化芸術振興計画(案)」をまとめた。基本目標を3つ掲げた上で、それぞれを達成していくための重点施策を設定。現在、市民からの意見を求めるパブリックコメントを実施している。
計画案は2008(平成20)年に定めた「文化芸術振興計画(第1期計画)」が今年度で終了することを受け、新たに策定された。第1次計画の成果と課題を踏まえ、芸術、伝統芸能、芸能、娯楽、文化財を含む「川崎の文化」に関して向こう10年で取り組んでいくべき施策の方向性をまとめた。
基本目標は▽文化芸術や地域の特性・資源を活かしたまちづくり▽人材育成と協働による文化芸術の振興▽市民が文化に触れる環境・活動できる環境の整備――の3点。
市外への発信に重点
「文化芸術や地域の特性・資源――」に対する施策の一つとしては「『川崎の文化』の効果的な発信」を挙げた。「市外での認知度はまだまだ低い」と市が課題に挙げる「音楽のまち」、「映像のまち」といった文化都市としてのまちづくりを、全国的にアピールしていく。
具体的な方策としては、ミューザ川崎シンフォニーホールを核としたより高水準な公演の開催、「かわさきハロウィン」や「アルテリッカしんゆり」を効果的に活用したシティプロモーションの展開を盛り込んだ。
加えて、今年に入って整備の進んだツイッターやフェイスブックなど、SNSを運用した情報発信にも力を入れていく。
また「音楽のまち」「映像のまち」などの推進や、生田緑地などの地域資源を活用したまちづくりを継続することも明記した。
「人材育成と協働による文化芸術の振興」については、文化芸術を日常的に楽しむ人々の増加を狙い、青少年に対するアプローチを重視。「青少年が身近に文化芸術を体験できる場づくり」を施行する。
具体策としては東京交響楽団との連携の継続や、市内の音楽大学と連携した青少年の文化芸術活動への支援などを挙げ、若い世代が日常的に芸術を楽しめる環境づくりに取り組む方針を明らかにした。
「市民が文化に触れる環境――」に対する施策としては、手話ガイド付きの美術館鑑賞や、邦画の字幕上映、親子向けプログラムの充実といった「バリアフリープログラムの推進」を前面に出した。
パブコメ、説明会を実施
市はこの計画案に対するパブリックコメントを募集している。1月20日(月)必着。計画案は川崎市役所市民・こども局や各区役所、支所、出張所の閲覧コーナーで閲覧できるほか、市のホームページでも公開している。
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