「川崎稲生蕎麦商組合」(多摩区・麻生区/平山政則組合長)が11月30日、麻生区細山の障害者支援施設「川崎授産学園」で蕎麦とうどんを利用者やボランティア、地域の自治会関係者らに振る舞った。
1982年から毎年続けられている同組合によるこの取り組みは、新蕎麦の季節に施設の利用者や保護者、地域の人に蕎麦などを味わってほしいと、無料で実施されてきた。材料などを協力商社からの提供で賄いながら、組合員はこれまで臨時休業して駆けつけるなど34年間奉仕を続けてきたが、今回が最後の取り組みとなった。
今年は最後ということもあり、組合では退会した元組合員などにも声をかけ14人が参加。毎年人気だったという天ぷら蕎麦に加え、山菜蕎麦、カレー蕎麦など約470食を作り上げ、最後となる提供を行った。
平山組合長は「開校当時から実施してきた慰問活動は組合活動の中でも主軸といえるものでやめてしまうことは苦渋の選択だった。授産学園での慰問活動は終了しますが、ボランティアの気持ちは持ち続けていきたい。34年間という繋がりを閉ざさず、今後どのようなことができるかを考えていきたい」と話していた。
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