選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、初の国政選挙になる7月10日の参議院選挙を前に、多摩区内でも若年層向けの啓発が活発化している。多摩区、麻生区の選挙管理委員会では、専修大学(東三田)の学生インターンシップを先月から初めて受け入れている。
学生に投票の重みを実感してもらおうと、専修大学と川崎市選挙管理委員会は5月、学生インターンシップに関する協定を結び、市内2区の選管で6人が選挙事務を体験している。
今回参加しているのは同大学の1、2年生が1人ずつと3年生4人。期日前投票や投開票準備の事務などに携わっている。経済学部1年の田中惇嘉(じゅんか)さん(18)は6月29日から投開票日まで、6日間にわたり多摩区選管で業務に従事。期日前投票に訪れた有権者の氏名を、名簿と突き合わせてチェックする作業や、投票所の小中学校に搬入する掲示物、文具類を仕分けする役割を担っている。「プライバシーに関わる重要な作業で責任を感じた」と田中さん。「よく見られているネットのサイトを活用して、(候補者や政党の)政策が分かるようになればいい」と語った。多摩区選管は「学生を迎えることで係員のスキルも上がる」と手応えを示す。
多摩高で模擬投票
県立高校では参院選の公示日の6月22日から、模擬投票を全校で一斉に開始。県教育委員会によると、前回実施した2013年の模擬投票よりも対象人数が増えており、各学校が積極的に取り組んでいることがうかがえるという。
区内の県立多摩高校では30日、1年から3年の全校生徒約840人を対象に模擬投票が行われた。生徒は各政党の政策を法律、財政、経済、安全保障・外交、資源・エネルギーなど8分野に分けて事前調査。区選管から選挙箱と記載台を借り、会場は学年ごとに3カ所設置した。生徒会役員選挙を運営する選管委21人が当日の受付や誘導を担当。3年の投票率は93・5%だった。
3年の菊地璃緒菜さん(18)は「授業で取り組んだことで関心が生まれた。情報量が多く、良し悪しを判別しづらいが政策を比べてみるのは大切。高校生から政治を考える機会が増えたのは大きなこと」と話した。
市の統計によると、多摩区の人口は3月末時点で20万2268人。そのうち18歳と19歳は3813人で、約1・9%となっている。
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