鹿島田駅前で署名を集めるメンバー
母親の有志グループ「川崎市の保育所について考える会」は先月31日、認可保育所の１歳児枠拡大を求める署名活動を、ＪＲ南武線の鹿島田駅前で行った。
同会は幸区在住の子育て中の母親２人が発足させ、賛同した母親有志が参加。保育環境の早期改善を市に求めようと活動を始めた。
署名では認可保育所の１歳児の定員を増やすために、定員割れしている４、５歳児の枠を１歳児にあてることを請願。集まった１０００筆以上の署名は今月７日、請願書とともに市議会へ提出された。主宰者の一人は「活動を知って多くの方に賛同いただき嬉しく思う。今後も協力をお願いします」と話す。
４、５歳枠 活用を
川崎市では若年層の流入が加速し続けており、保育の必要性が高まっている。認可保育所の設置が追いついていない背景もあり、同会では待機児童の深刻化を指摘する。
現状では育児休暇明けの母親による、１歳児の入所希望者が集中し、受け入れ枠が不足。新設の認可保育園では４、５歳児枠が定員割れしており、今年９月時点で７５７人分の枠が利用されていない状態だ。
同会の調べでは、この空き枠で１歳児を受け入れた場合、新たに１０８人の入所が可能になると試算。認可保育所では定員割れでも、定員に対する保育士配置基準は満たしていなければならず、相当数の保育士の余剰があるとみている。
横浜市や埼玉県さいたま市、東京都中野区、中央区などでは、すでに４、５歳児の空き枠を活用した１歳児の預かり保育を導入している。同会は「川崎市も同様の制度を取り入れるよう求めていく」とし、今後も署名活動を続けるという。
次回は９月23日、武蔵小杉駅前の中原市民館周辺で、午後２時から６時の予定。署名は郵送も可で今月末締切。用紙はウェブサイト（【URL】http://tsukahoiku2016.jimdo.com）で入手可。
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