全国の住宅地、商業地の公示地価(1月1日時点)を国土交通省が先月公表し、多摩区では登戸駅周辺の住宅地2地区で上昇率6%を超えた。小田急電鉄の複々線化や登戸駅の利便性向上への期待感が上昇幅拡大につながったとみられる。
2地点伸び率県内10位入り
県内で調査された1787地点のうち、多摩区では住宅地35地点、商業地5地点の価格が公表された。住宅地の上昇率では、「登戸新町52番3」が1平米あたり34万8千円で6・4%上昇。「登戸字丁耕地1530番14」が29万2千円で6・2%上昇し、それぞれ上昇率で前年と同じ県内6位、7位になり、川崎市内ではこの2地点のみがベスト10入りした。
登戸や向ヶ丘遊園駅前の傾向について、カワサキ不動産の向ヶ丘遊園本店は「坪170〜180万円だった駅前の価格が、ここ1、2年で坪200万円を超えるようになった。3年ほど前と比べて15%くらい上昇している」と指摘。小田急線の複々線化や、登戸が快速急行停車駅になったことも要因に挙げながら、「武蔵小杉駅周辺など高騰する中原区方面から多摩区に流れてくるケースもある。都内から転居してマンション購入を検討する際など、通勤等の利便性を考慮して登戸周辺が候補になりやすい」と分析する。
多摩区の住宅地35地点の平均価格は22万4900円で、平均変動率は1・9%。前年比で0・6ポイント拡大した。商業地5地点の平均価格は42万4600円で平均変動率は前年比1・3ポイント増の3・4%だった。
川崎市全体の住宅地では、5年連続で全7区の平均変動率が上昇。市全体の平均変動率も1・4%で前年比0・3ポイント拡大している。
国交省が毎年1回発表し、土地取引や公共事業用地の買収で参考にされる公示地価は、都市計画区域などから選ぶ標準値の1平方メートルあたりの価格。不動産鑑定士が算出する。
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