終演後、演者に盛大な拍手を送る観客
市立日本民家園で11月３日、毎年恒例の無料開園日「民家園まつり」の催しとして、歌舞伎公演が行われた。昨年改修された観覧席に約２５０人が集まり、伝統芸能を楽しんだ。
国指定重要有形民俗文化財に指定されている「旧船越の舞台」を会場に、秋川歌舞伎あきる野座が出演。今回の演目は「仮名手本忠臣蔵 三段目 足利館」で、演者の軽妙なやりとりに会場は笑いと拍手に包まれた。場面の切り替わりには舞台装置の説明も行われ、普段は見られない裏側に多くの人が見入っていた。
登戸に最近移り住み、初めて観覧したという70代の男性は「兵庫県生まれで、こういう歌舞伎は子どものころお祭りでよく見ていた。60年ぶりに、昔を思い出したよ」と懐かしそうに語った。
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