県小学校理科教育研究大会が11月21日、菅馬場の市立東菅小学校(葉倉朋子校長)で行われ、県内公立校の教職員ら400人以上が参加。3年から6年、9学級の授業が公開され、同校が研究主題とする「思考力育成」を軸に学習指導案が示された。
県小学校理科研究会(小川俊哉会長/市立南生田小校長)が主催する同大会は、1979年に開始。川崎地区、横浜地区など県内6ブロックのいずれかの公立小で毎年開かれており、40回目の今年は5年ぶりの川崎地区大会となった。
21日は各地区校による発表と協議を経て、開催校として東菅小が「理科における思考力育成〜資質・能力を育成するための単元の系統性」と題した研究主題を発表した。
公開授業では3、4、6年が2学級ずつと5年が3学級で実施。5年は植物の発芽と水耕栽培、6年は土地のつくりと変化、科学と人間性についての授業が行われた。
渡邉信二教諭による6年2組の授業は、研究不正(ミスコンダクト)に焦点を当てた「科学と人間性」。盗用や改ざんなどの不正行為がなぜ起こるのかについて、児童が議論の進行役を務めて意見を交換し合った。各自の考えを発表したほか、他者の意見への賛同を表明する場面も。渡邉教諭は「ここで学んだ本質を、今後どの場面で活用できるかが重要」と語った。
東菅小は市教委が指定する思考力育成推進校として5年目、理科教育推進校として3年目を迎えるほか、国立教育政策研究所の理科授業実践協力校にも指定されている。2020年の新しい学習指導要領実施を控え、葉倉校長は「受け身から児童主体の授業づくりを目指し、全職員で試行錯誤しながらここまで来られた」と振り返り、「人間性があって、科学の発展、未来の生活につながる」と思いを語った。
県研究会の小川会長は「今大会を通じて、新しい理科教育のあり方や考える力について議論が深まった」と期待を込めた。
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