研修会の様子（上）。右から田澤さん、佐宗署長、浅谷さん、末吉会長
振り込め詐欺防止の啓発や防犯パトロールなど、多様な活動に尽力する多摩防犯協会（末吉一夫会長）。11月26日には、会員の知見を深め、互いの親睦を図ろうと区役所で研修会を開催した。
これまでは箱根への宿泊研修が恒例だったが、会員からの提案で皆が参加しやすい区内での研修会を初めて企画。当日は約70人が集い、石本孝弘多摩区長と多摩警察署の佐宗茂署長も出席した。
冒頭、末吉会長は「（研修会の内容を）地域の治安維持、防犯活動に生かしてもらいたい」とあいさつ。講演会として佐宗署長が登壇し、「東日本大震災―広域緊急援助隊刑事部隊による岩手県派遣」をテーマに、当時検視官として現地へ向かった経験を講話した。検視会場での出来事や被災地の状況を語り、「改めて忘れてはいけないこと、伝えていかなきゃいけないこと」と佐宗署長。研修会後は懇親会も行われ、それぞれの意見を交わした。
田澤さん 浅谷さん功労表彰を受章
全国防犯協会連合会と警察庁による今年度の全国地域安全運動中央大会にあたり、副会長の田澤祐信さん（82）が防犯栄誉銀章、常任理事の浅谷登志雄さん（70）が栄誉銅章を受章。20日に多摩署で伝達式が行われた。
田澤さんは１９８９年から多摩防犯指導員として尽力し、現在は警察署協議会の会長としても活躍。99年から活動する浅谷さんは、多摩防犯指導員会の会長を務めている。田澤さんは「浅谷さんとはずっと一緒にやってきた。家族の応援のおかげ」と話していた。
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