本紙では就任2年目の多摩区・石本孝弘区長(59)に、恒例の新春インタビューを行った。石本区長は地域防災力に関する取り組みをはじめ、生田緑地など地域資源を生かした観光振興について強調。多摩区の魅力向上への思いを語った。(聞き手/本紙・地主豊)
――昨年を振り返り、力を入れた取り組みについてお聞かせください。
「最優先課題の一つとして取り組んできたのは、地域防災力の向上です。『区の総合防災訓練』を昨年9月に菅中学校、11月に三田小学校で行いました。菅では菅町会など地元の皆さんをはじめ、稲城市の矢野口自治会や稲城市消防団に初めて参加いただきました。三田小学校避難所運営会議と協力して実施した2回目は、住民だけでなく近隣の福祉施設やコンビニエンスストアも参加し、ブースを運営するなど地域一体で顔の見える関係づくりにつながったと感じています。当日は西三田団地で黄色いタオルを200戸に配り、安否確認としてベランダに掲げる訓練も行いました」
――7月と9月には台風で大雨が降りました。
「昨年は2回、全区21カ所のうち両日13カ所の避難所を開設し、台風12号が接近した7月28日は延べ4世帯7人、台風24号の9月30日は延べ10世帯14人が使用しました。特に多摩区では179カ所が土砂災害警戒区域に指定されており、全市763カ所のうち約4分の1を占めています。避難所開設の研修など区の災害対応力の強化に、今後も力を入れていきます」
生田緑地を世界へ
――地域振興や観光の視点から手応え、成果はいかがでしょうか。
「10月に生田緑地で開催した第41回多摩区民祭では、近年では最多と思われる約9万2千人にお越しいただき、相互交流や地域活性化が図られたと感じています。重要な地域資源である生田緑地をさらに活用すべきだと考え、昨年は15秒と60秒のPR動画を制作しました。区役所1階での放映やインターネット配信をしていますが、訪日外国人の方々にも魅力を知ってもらえるように日本語字幕に英語と中国語を加え、成田・羽田空港と都心を結ぶリムジンバスでも放映しました。これからも多くの観光客に来ていただけるよう、PRしていきたいと思います」
――登戸土地区画整理が、2026年の事業完了に向けて進んでいます。
「登戸駅西側周辺では更地の状態が続いていますが、道路の形もだいたい見えてきたところです。今月からは使用停止していた土地を移転していただいた方々に返す予定ですので、建物が建ち始めるでしょう。地域のにぎわいをいかに演出し、買い物の利便性を高めていくかについて、地元の皆さんが力を合わせて取り組んでいるところです。メイン通りでは、建物の1階に住宅ではなく商店を入れようというルールづくりも検討されています。まちの変化により、期待感が高まっています」
――最後に区民へのメッセージをお願いします。
「地域のお祭りのような、人と人をつなぐ活動を支援しながら、多摩区の魅力をさらに高め、『住んでみたい』『住み続けたい』と思っていただけるまちにしていきたいと考えています」
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