多摩消防署によると、多摩区内の2018年の火災件数は前年比8件減の35件(速報値)。麻生区と分区後、1985年以降の統計で過去最少となった。一方、区内の救急出動件数は9188件(前年比679件増)に上り、過去最多を更新した。
昨年区内で発生した火災を種別ごとに見ると、建物火災が25件で約7割。車両火災が2件、その他の火災が8件だった。原因別では放火が約31%、次いでたばこが約22%、こんろが約11%。負傷者が出た火災の理由としては、作業中や消火中に火炎、高温物に触れる、避難中や消火中に煙を吸う――等の事案が多くみられたという。
近年の区内の火災件数は40件前後で推移。多摩消防署の白石与志夫署長は「地域、事業所の皆さんが日頃から防火対策に尽力してきた結果」と強調する。区内で火災予防の啓発活動に取り組む多摩防火協会の岸井洋一会長は「催しなどで呼び掛けをしてきたことが浸透してきたように感じる。火災だけでなく災害のことも考えて、それぞれ行動してもらいたい」と話す。
市全体では、前年より7件少ない324件の火災が発生。42年連続して原因の1位だった放火は前年比33件減の55件となり、たばこが59件でトップになった。
市内救急出動初の7万件超
救急出動件数は市全体で増加傾向にあり、昨年の市内の件数は7万2854件(昨年比3536件増)。10年連続増加で、初めて7万件を超えた。
9千件以上出動した多摩区内では、1日の平均件数が約25・2件に。区内3隊の救急隊のほか、隣接消防署の救急隊も多く多摩区へ出動してきているという。
来春には宿河原出張所に救急車が1台配置され、区内の救急隊は4隊に増える。白石署長は「体制を整え、市民にうまく活用してもらえたら」と話している。
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