川崎市内の認可保育所、川崎認定保育園のうち、敷地内に園庭のない施設が4割超に上ることが分かった。市は近隣の公園を園庭代わりとして認めているが、駅周辺の公園などは園児らで混雑し、園側は外遊び場の確保に頭を悩ませている。市も具体的な対策を見出せていない状況だ。
国の設置基準を満たす認可保育所は市内に369施設あり、うち「園庭なし」は108施設。市独自で設置基準を定める認定保育園では、129施設のうち9割近い113施設が外遊びの場を近隣の公園に頼っている。施設の設置条件として、認可・認定とも「2歳以上の幼児1人につき、3・3平方メートル以上の園庭が必要(公園などの代替場所も含む)」と定めている。しかし、地域によっては土地が限られ敷地内での園庭確保は難しいという。
また、公園が混雑している背景には保育施設の増加もある。市は、希望の保育所等に入れない「待機児童」を解消しようと、ここ数年で保育施設を増設。今年4月1日時点の認可・認定合わせた数は、5年前の348施設の約4割増となる498施設となっている。
利用法「話し合いを」
中原区内で100人以上の園児を受け入れている認定保育園の園長は、「保育所が密集している地域では一つの公園に数施設の園児が集まることは日常」と話す。同園は複数の公園に分散させるなどして対応しているというが、引率する保育士の確保やトイレのない公園の回避など、対策は容易ではないという。川崎認定保育園協議会の本間哲也会長は「駅周辺の公園は特に混雑が激しい。どう公園を利用するかは、行政、保育施設、住民とで話し合っていく必要があるのでは」と訴える。
市は来年4月に新設予定の認可保育所10施設のうち、9施設で園庭を整備する方針という。担当者は「今後も事業者に園庭設置を働きかけていく」と話す。一方、公園が混雑している現状について市は「公園利用は施設間の情報交換に委ねている状況。今後は区ごとに対策を検討していくことも考えたい」としている。
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