地域の新しい活動や価値を生み出す基盤施設「ソーシャルデザインセンター」(SDC)の開設に向け、多摩区は中間案をとりまとめ、先月末に発表。「みんなが認め合い力を合わせて、みんなが幸せなまちをつくる」を理念とし、年度内に区総合庁舎1階にSDCを開設する方針を盛り込んだ。
川崎市が策定した「これからのコミュニティ施策の基本的考え方」に基づき、多摩区は4月に検討会を設立。「市民創発」の視点から、公募で集まった委員21人で始動した。月2回の会議に加え、具体的な取り組み内容などについて小グループでの打ち合わせも実施。委員は7月時点で32人に増え、議論を重ねてきた。
多摩区におけるSDCの方向性を示す今回の開設案では、多様な資源を活用した区民主体のまちづくりを目指し、SDCに必要な機能を提示。活動の土壌づくりや専門的支援、情報発信など9項目を挙げ、具体的な取り組みのアイデアもまとめられた。開設場所は、3月に閉店した区総合庁舎1階の「ふれあいショップせきれい」跡地が望ましいとし、将来的な移転も視野に入れた。
85人、意見交わす
開設案の公表にあたり、7月28日には区役所でフォーラムを開催。区民ら85人が10グループに分かれ、開設案について意見を交わした。各班の発表では「運営を担う人材育成が課題」「どの機能から着手するかがポイントになる」など、多様な考えが挙がった。多摩区の荻原圭一区長は「情報発信や活動資金など、いくつかキーワードがあった。引き続き意見をもらいたい」と呼びかけた。
検討委員の一人、粕谷充子さんは「委員以外のさまざまな意見を聞き、日頃気が付かなかったことに考えを膨らませられた」と手応えを強調。同じく委員で、NPO法人アイゼンの井坂資弘さんは「頻繁に会議を重ね、まずまとまったという段階。今後は運営をどうしていくかが一番大変だと思う」と先を見据えた。
区は8月30日まで、一般に意見を募集。開設案はウェブサイトや区企画課、生田出張所、多摩図書館で閲覧できる。今後は意見を踏まえ、検討会を継続。区企画課は「来年2月ごろの開設を目指す」と話している。
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