川崎市教育委員会は先月、市内に4校ある市立高校の定時制で、定員割れが続く「夜間部」の規模を縮小する計画案を発表した。加えて、進学希望者が増加傾向にある市立川崎高校の定時制昼間部の募集を2倍に拡大。不登校経験者や日本語が母国語でない子どもたちのニーズに応えるため、定時制を再編する。
この方針は「市立高等学校改革推進計画第2次計画案」の中で示されたもので、2021年の入試から反映される。
県内の公私立高校は06年から、希望者の多い全日制への進学実績を高めようと取り組んできた。その影響もあり、市内定時制の入試倍率は年々低下。川崎高校(川崎区)と橘高校(中原区)、川崎総合科学高校(幸区)、高津高校(高津区)で過去4年間、定員割れが続く。
これを受け、川崎高校は夜間部の募集を停止。高津高校も、募集枠を3クラスから2クラスに縮小する。一方、川崎高校に設置されている昼間部の入学希望者は近年増加傾向。今年度の倍率は1・1倍と初めて受検者数が定員を超え、現在2クラスの昼間部の募集を4クラスに拡大する。
市教委担当者によると、近年は就職後に夜間で学びたいという人は減少。不登校を経験した生徒や、学習が苦手でゆっくり学びたい生徒(定時制は高校の学習要領を4年間で学習)、日本語が母国語でないためサポートが必要な生徒などが多く通う。夜間は下校時刻が遅く、生徒の安全等の課題もあり、全日制のように昼間の登校を望む生徒が増えているという。
市内の小中高生に学習支援などを行うNPO法人の代表は「定時制に通う子が抱える事情は昔とは変化。学校に通えなくても『1人も取りこぼさない』という考えは公的教育に必要。子どもの多様なニーズに合わせて新しい学校のあり方を模索してほしい」と話す。
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