5月28日。登戸新町で発生した刺傷事件から1年が経過した。多摩区では毎月28日を「多摩区子ども見守りの日」とし、日頃のパトロール活動に加え、区や多摩防犯協会(末吉一夫会長)、複数の町会などが見守りを実施してきた。
新型コロナウイルスの影響で3月から学校の休業が続き、各所の活動はいったん休止に。休校期間中、町会では登校日に合わせて見守り活動を行う動きも見られた。きのう28日の午前中、市立登戸小学校の通学路で見守りに立った登戸多摩川町会の役員は「帽子とベストを着けて立っていることで、何かの抑止力につながれば」と打ち明け、「見守りを担うメンバーが限られているので、一人でも多くの人に参加してもらいたい」と付け加える。多摩区町会連合会の濃沼健夫会長は「見守り活動は続けることが大切。事件当時、児童たちも不安を感じていたと思うが、その気持ちを少しでも和らげたい」と思いを語る。
見守りの目を増やそうと、多摩区は「防犯パトロール中」と書かれたマグネットシートを区内団体等の車両に貼ってもらう取り組みを継続。昨年12月には、見守り時にかぶるピンク色の帽子を新たに導入した。荻原圭一区長は「地域での取り組みは一つずつだんだん大きくなってきた。引き続き、子どもたちの安全と安心を守っていきたい」と話している。
多摩警察署に今年赴任した倉林徹署長は事件当時、県警の公安第2課に所属。5月28日は来日中のトランプ米大統領を警護していた。同日、大統領は海上自衛隊・横須賀基地の護衛艦での演説で事件に触れ、哀悼の意を表明。「当時のことは記憶に刻まれている」と倉林署長。「事件の内容にかかわらず、被害者にあのときのような思いをさせてはいけない」と、治安を守る姿勢を強調した。
福田紀彦市長は今月25日の会見で、「子どもの安全を守るということは、非常に多面的な取り組みが必要。この事件を教訓に、被害者も加害者も生まない地域の連携をこれからも模索していく」 と話した。
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