南生田の県立百合丘高校(今田浩二校長)の正門横で、名物のヤマユリが今年も咲き誇っている。同校と地域が連携し、「百合の花咲く丘プロジェクト」として続けてきたユリの栽培・管理も今年で活動10年目。7月恒例の観賞会は中止を余儀なくされたが、数種類のユリが来月ごろまで順次開花を迎える。
この活動は校名の由来であるヤマユリを復活させようと、PTAや生徒、職員が地域住民と協力し、2010年に開始。毎年11月ごろにユリの球根を植え、出芽する春以降は薬剤散布や水やり、通年で草刈りなど手入れを継続している。
開花期に合わせ、毎年7月上旬には敷地を一般開放して観賞会を開催。昨年は美術部の生徒が手がけたしおり配布や、書道クラスの作品展示が行われたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。開花の様子は同校サイトで公開している。
プロジェクトはPTAの環境委員会やOB会の有志が集まり、週に1、2回ほど活動。教員や生徒も参加する。今年はコロナのため休止期間が約4カ月にわたったが、PTA会長の藤下貴雄さんは「手入れもできていない中、これだけ力強く花が咲いてくれたのは励みになる」とほほ笑む。
プロジェクトに名を連ねる長沢自治会の前会長、末吉一夫さんは「子どものころ百合高のある一帯はヤマユリの群生地だった」と昔を振り返り、「自然を楽しむ心を継承する良い取り組み。卒業生に母校への思いが刻まれれば」と願いを込める。「植栽活動や観賞会はこれからも続いてほしい」と同自治会の現会長、米山福吉さんは話す。
見頃を迎えたヤマユリに続き、今後はブラックビューティーとタカサゴユリが咲く見通しだ。
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