以前はヤマユリの群生地だった県立百合丘高校周辺の南生田地区。同校ではユリを復活させるため、10年前から植栽・管理が続く。一方で先月末、近隣の里山に自生するヤマユリがひっそりと顔をのぞかせた。
場所は南生田4の20に位置するマンションの裏山。建物の階段から山を見ると、生い茂る夏草の隙間を縫うように2カ所で花を咲かせていた。「これまで山の奥の方で見かけたことはあったが、外から目にしたのは初めて。原種が増えてきているのかもしれない」と所有者の末吉一夫さん。一帯でヤマユリが自生していた幼少期を思い出し、「懐かしくてうれしくなった。コロナ禍で元気をもらえる」と胸中を話した。
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