神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩区版 公開:2020年10月2日 エリアトップへ

【Web限定記事】市反差別条例 施行3カ月 効力に課題 続く街宣活動、ネット中傷

社会

公開:2020年10月2日

  • X
  • LINE
  • hatena
排外主義を唱える団体に抗議する人々=先月20日
排外主義を唱える団体に抗議する人々=先月20日

 ヘイトスピーチに全国初の刑事罰を適用する「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」が施行されて3カ月。排外主義的な主張を唱える団体による街宣は今も続き、条例の効力は発揮しきれていない。差別に反対する団体からは「市や市議会は反差別の姿勢を示してほしい」と抑止力を望む声が上がる。

 不当な差別的言動に対する認識について、福田紀彦市長は9月市議会でこう述べている。「あらゆる差別を許さないとの決意を持って、差別を生まない土壌を築き、公正な社会の実現を目指して取り組みを進めていく」

 しかし、排外主義を唱える団体による街宣活動は今も続く。9月20日には「日の丸街宣倶楽部」が街宣活動をJR川崎駅前で実施。日の丸や旭日旗を掲げながら演説を行った。危機感を募らせた人たちは「レイシスト帰れ」と一斉に声を上げ、同倶楽部の演説は差別反対を唱える側の声にかき消された。

 同条例全面施行後の街宣で「死ね」「殺せ」といった発言はなくなった。福田市長は7月中旬の会見で、同月12日に行われた街宣について「条例12条に抵触するものではない」との見解を示した。これを受け「ヘイト発言がなかったと認定された」と、排外主義を唱える団体は街宣活動を続ける。市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」の三浦知人さんは「政治活動の形をとり、韓国・朝鮮人や中国人への民族的敵愾心(てきがいしん)をあおっている」と指摘する。

毅然とした対応を

 同条例を巡っては、インターネット上の書き込み対策も課題だ。市に救済措置を求めた約300件の案件に対し、市が差別防止対策等審査会に諮ったのは9件、削除要請する方針が決まったのは2件と、担当部署の組織体制の不十分さが議会で指摘されている。

 条例化の流れは相模原市をはじめ、全国に広がりを見せようとしている。三浦さんは「(全国で注目されているだけに)市や市議会は毅然と条例を適正に運用し、差別のないまちづくりを進めてもらいたい」と強調する。
 

多摩区・麻生区版のローカルニュース最新6

使いやすく大幅増補

 おくやみガイドブック

使いやすく大幅増補

4月26日

麻生区が女子V

5LC主催学童野球大会

麻生区が女子V

シスターフレンズ躍動

4月26日

日本を愛した男の決断は

劇団民藝

日本を愛した男の決断は

5月17日から新宿で公演

4月26日

看護の日イベント

新百合ヶ丘総合病院

看護の日イベント

5月10日 参加無料

4月26日

原爆体験談と紙芝居

原爆体験談と紙芝居

平和を願う集い 中原区で

4月26日

「囲碁」で集まり友愛に励む

「囲碁」で集まり友愛に励む

多摩区の新設老人クラブ

4月26日

【ナイスオン】【バンバン】

【ナイスオン】春のコースデビューキャンペーン~4月30日【ブラッサム・ポラリス】4月22日㈪新台入替

https://www.niceon-golf.jp/ http://www.prime777.co.jp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook