最前線で尽力する医療関係者に、ひとときの安らぎを――。川崎市出身のプラネタリウム・クリエーター、大平貴之さんが市立多摩病院の職員に癒しを届けようと2月26日、多摩市民館大ホールで星空を投影。職員を表彰する同院主催「感謝の集い」で実現した。
小学生のときからプラネタリウムを自作していた大平さんは、大学時代にアマチュアでは例のないレンズ投影式プラネタリウム「アストロライナー」の開発に成功。子どものころから通った原点ともいえる生田緑地の川崎市青少年科学館(現・かわさき宙と緑の科学館)では、自身が開発したMEGASTARII(メガスター2)の初の常設投影を2004年に開始。星空をつくることに人生を注いできた。
年明けに緊急事態宣言が発令される厳しい状況下、多摩病院は「疲弊した医療者を少しでも癒すことができれば」と感謝の集いの中で、プラネタリウムで演出することを企画。大平さんが同院からの依頼を引き受けた。大平さんも以前から、「プラネタリウムで自分に何かできることはないか」と思案していた。
当日は同院の教職員とその家族ら約150人が参加し、約30分の演出を体感した。大平さんはメガスター2を使い、約1千万個の星を投影。オリオン座や冬の大三角など冬の星空を映し出したほか、南極大陸への移動も再現。「星空には何か不思議な力がある。これからも何かお役に立てることがあったらさせていただきたい」と語った。
授賞式では延べ6組と22人が表彰を受けた。長島梧郎院長は職員に感謝を表し、「コロナとのつらい闘いが続くが、一つの休息地になったのでは」と思いを話した。
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