小田急電鉄は川崎市との沿線まちづくり計画の一環で、登戸土地区画整理事業に伴う駅前の空き地活用を7月9日に開始。移動型の飲食店や書店が出店している。地元商店会と協力しながら、区画整理の地域一帯の魅力向上やテナント出店誘致につなげたい考えだ。
「登戸・遊園 ミライノバ」と称した、小田急電鉄と登戸区画整理事務所のこの取り組みは、今春策定した「小田急沿線川崎エリアまちづくりビジョン」に基づき始動。同社の専用アプリを活用し、日本民家園の入園券と市バス1日乗車券を組み合わせた「生田緑地おでかけチケット」に続き、2例目になる。登戸土地区画整理事業が完了予定の2025年度まで継続する見通しだ。
今月は、市が管理する登戸駅西口駅前の用地にハワイアンレストランが毎日出店。小田急電鉄の用地には書店が週3日、サンドイッチ店が週1日出店している。来店客の時間帯や人数、年代などを含む各店の売上データは月ごとに同社で集計。結果は公表し、テナント誘致に活用したいとしている。3店舗の出店期間は今年度中の予定で、今後はコーヒーや野菜、子ども遊具などを扱う店舗も検討していく。
商店会と協働模索
地元商店会と連携しようと、小田急電鉄は今年2月、多摩区商店街連合会をはじめ登戸東通り商店会、区役所通り登栄会商店街振興組合、登戸駅前商店会など6団体の代表に聞き取り調査を実施。「イベントを開催しても、その日だけのにぎわいで終わってしまう」「区画整理エリアには飲食店が出店してほしい」などの意見や要望が挙がった。
同社の担当者は「駅前にもっと多業種のテナントを誘致し、魅力的な区画整理エリアにできれば」とし、「各地区には昔ながらのイベントが根づいている。既存の取り組みと同時開催も視野に、地域資源を生かしたい」と展望を話す。移動店舗のほかに、今後は空き地での体験型スポーツイベントも構想。多摩区商連の安陪修司会長は「企画内容について地元商店会にもっと働きかけてほしい」と要望する。
小田急線登戸駅は1日平均の乗降者数(2019年度)が16万人を超え、同社全駅で4番目に多く、県内駅では最多。
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