川崎市は、総務省による2020年の国勢調査の速報集計を基にした分析データ「大都市比較」を先月27日に公表。東京都区部と20政令指定都市の中で唯一、女性より男性の人口が多いことなどが分かった。
100年間では最少
川崎市の女性100人に対する男性の人数は101・7人。5年前の前回調査では相模原市も男性の方が多かったが、今回は川崎市のみだった。1940年から川崎市が最高値を維持しているが、調査が始まった1920年以降では最少。大都市平均は93・8人、全国では94・6人で、全体的に男性の比率は低下傾向にある。市総務局の担当者は「工場地帯があり、製造業に従事する男性の多さが一因ではないか」と推測する。
人口8位から7位に
同調査による川崎市の人口総数は153万9081人。大都市の中で前回8位だったが、神戸市を上回り今回7位になった。川崎市の人口は1950年以降右肩上がりで、1920年の人口を100とした人口指数が1806・7でトップに(平均575・3)。人口増加数は、前回調査から6万3868人増で3位だった。同局は「人口が増え続け、その増加率も伸びている。継続的に発展しているまち」と分析する。
人口密度は東京都区部、大阪市に続いて3位。世帯数は全ての大都市で増加しており、川崎市は7位。一方、1世帯当たりの人員は大都市平均を下回り、2・06人で6番目に小さかった。
国勢調査は5年ごとで、2020年は21回目。川崎市による大都市比較は市ウェブサイトで閲覧できる。確定値は総務省から今年11月に公表予定。
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