中央広場が会場に（昨年11月）
「共生社会」実現をグルメで後押し--。神奈川県が掲げる「ともに生きる社会かながわ憲章」に賛同する民家園通り商店会（井野大輔会長）は、秋恒例の主催イベント「食の祭典ｉｎ生田緑地」で８カ所の福祉施設に出店区画（ブース）を無償提供。11月20日と21日の開催日に向け、着々と準備が進む。
多摩区の観光資源である生田緑地の活用と、地域振興を目指して２０１６年11月に初開催された「食の祭典」。芝生広場に地元飲食店が出店し、19年は１日で約４万人（主催者発表）が来場するなど区内の代表的な催しとして定着する。
６回目の今年は、全出店数41のうち８カ所を「共生社会ブース」として、川崎市内を中心に障害者の地域作業所などに提供する。
出店施設の一つ、地域活動センターきたのば（登戸）は、利用者が布やビーズで作った手芸品などを販売する。同施設の職員、鹿野絵莉子さんは「コロナで出店の機会がなくなっていたのでありがたい。目の前でお客さんに製品を買ってもらえると、利用者も職員も励みになる。販売を通じた地域とのふれあいが楽しみ」と胸中を明かす。食の祭典の発起人で、同商店会顧問の岩野正行さん＝人物風土記で紹介＝は「地元への感謝を込めて毎年続けてきたイベントで、少しでも施設の方たちのお役に立てれば」と思いを寄せる。
同イベントでは多摩区を中心に川崎市北部の商店や企業、団体が出店し、肉類や丼もの、麺類など各種料理、菓子類を販売。会場にはステージが特設され、アーティストの「ｙｕｃａｔ」、長尾こども太鼓、県立生田東高吹奏楽部、県立百合丘高ダンス部やチア部などが出演する。実行委員長を務める同商店会の井野会長は「地元ゆかりの出店者やステージ出演者が集い、お楽しみが満載。感染対策を万全にしてお越しください」と呼びかける。会場入り口では検温や消毒を行う。
開催時間は両日午前10時〜午後３時。詳細は同商店会のサイト。
昨年から入り口で検温･消毒
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